「コマーシャルフォトは質感や形、色など、いかにクライアント側のイメージに合う写真が撮れるか−が重要。決して好きなものを、好きなように撮っているわけではないんです」と鈴木さん。カメラマンとしての喜びを問えば、「もちろん、クライアントが喜んでくれること」との答え。この答えにこそ、自己表現を目的とする芸術写真とは一線を画す商業写真の本質を見出すことができるだろう。
「業界ではまだまだ若手で、知名度も低い。それでも、良いものを撮れる自信はあります」と言い切る鈴木さん。技術、センス、そして責任感。アシスタント時代から築いてきたこれらの要素全てが揃った時、初めてカメラマンとしての自信が生まれる。「それでも、未だに写真が出来上がるまでは怖い。この怖さは今後もなくならないでしょうね」。カメラマンである以上、撮影のプロとして良い写真を撮る自信は絶対に必要。しかし、この“怖さ”を感じるかどうかが、本当に優秀なコマーシャルフォト・カメラマンか否かの判断基準であるのかもしれない−。
ファイブフォトスズキ
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